IOC Young Photographer Programmeに参加するため、9/30から10/19までの約20日間アルゼンチンのブエノスアイレスに滞在しユースオリンピックを撮影してきました。
日本からブエノスアイレスまでは、成田からダラス、乗り継いでダラスからブエノスアイレスと合計で約24時間ほどかかりました。長時間飛行機に乗るのが辛いことをこの時初めて実感しました….。機材の運搬については今回はそれほど多くなかったので、Pelican Air 1535と言う機内持ち込みギリギリサイズに作られているケースにD750,D500,24-70mmF2.8,70-200mm,F2.8,Sigma15mmFisheye,バッテリーなどその他もろもろを詰め込んで機内持ち込みにしました。現地ではD5一台と400mm F2.8,テレコンバーター1.4などをボブが貸してくれました。撮影の時はPelicanケースの他にdeuterのバックパックに400mmや一脚を収納して、使わない機材は会場のプレスルームで鍵付きのロッカーに入れ、空のPelicanとバックパックをワイヤーロックで盗まれないように固定しておくという方法を取りました。
ブエノスアイレスに到着した日は特に予定はなかったので、フォトグラファーやリポーターの仲間とブエノスアイレスを歩いて探検したり、ご飯を食べたりして過ごしました。
翌日はユニフォームを受け取りにいきました。なかなかの大きさのスーツケースにジャケットやポロシャツ、ロンTなどなどが一式入っていました。また、SamsungのGalaxyタブレットPCとGalaxy A6スマートフォンも全員に支給されました。スマホにはアルゼンチンのローカルSIMが入っていて現地でも4G回線を利用して連絡を取ることが可能でした。
初めの6日間はヤングリポーターと一つの話題についてディスカッションをしたり、ジャーナリズムについて学んだりと主に座学がメインでした。全て英語なので完全に理解することはできませんでしたが、大まかな話の流れをつかんでなんとか話についていくことができました。
今回のYoung Photographer ProgrammeではIOC/OISのオフィシャルフォトグラファーチームとして撮影に参加し、世界トップレベルのスポーツフォトグラファーから様々なことを教わることができました。1日の流れは以下のような感じでした。
前日までにGoogleカレンダーのスケジュール共有機能にて誰とどの会場に撮影にいくのかを確認する。
朝6:30頃起床し朝ごはんを食べて、8:00頃にロビーでその日に一緒に行動するフォトグラファーと集合。
9:00-10:00 会場のプレスルームで機材の用意など準備。
会場を下見しポジションやアングルやリモートカメラの設置場所などをチェック。
撮影-19:00 頃終了。ホテルに戻ってその日の写真をセレクト&軽く編集。
その後ボブとOISオフィスにてミーティング&その日の写真についてアドバイスなどをもらう。
ボブのOKがでた写真がOISのWebサイトへアップロードされる。
仲間と夜ご飯へ繰り出す。
競技によって始まる時間が遅かったり、終わる時間が遅かったりもするので日によって時間帯は少し変わってきますが大体このような感じでした。毎日違う競技を撮影し、水泳、柔道、陸上など数え切れないほどたくさんの競技を撮影することができました。
OISフォトグラファーは競技中の選手が入れ替わるタイミングなど、わずかな時間にカメラ本体で良い写真にレーティングをつけボイスキャプション機能を使って選手の名前や競技名を録音しFTP機能を利用してその場でRAWデータをOISオフィスに送信し、OISオフィスで瞬時にWebサイトにアップロードする非常にスピーディな仕組みを利用していて競技が終わる頃にはその日の写真がほぼ全てWebにアップロードされていてスピードの速さに驚きました。また、水泳の撮影の時には水中カメラのセッティングなども見ることができとても貴重な経験となりました。
このように毎日があっという間に過ぎていき、ユースオリンピックの撮影も無事に終わり、最後はホテルの屋上で皆でクロージングパーティを楽しみました。初めての海外で何から何まで全てが初めてのことだらけでしたが、僕はあまり細かいことは気にしないタイプなので特にストレスもなく最高に楽しい毎日を過ごすことができました。今回のプログラムでは本当にたくさんのことを学び、また日本と海外の文化の違いや考え方の違いについても実感することができ貴重な体験となりました。
OIS Web https://oisphotos.com 画像クリックでページに飛びます。